任意売却と引越し代
任意売却の流れの中では、親子間での売買や、リースバックで自宅に住み続ける選択をして必要でない場合もありますが、多くの場合は自宅を売却するため、引越しが必要となります。引越しを行う場合、当然ながら引越し会社に荷物の運搬を頼む費用など色々な費用が必要になってきます。ではこの引越し代を物件の売却時に捻出してもらうことは可能なのでしょうか。
競売の場合・任意売却の場合
競売の場合は、裁判所から明け渡しの命令が出るため、立退料が支払われるケースはほとんどありません。任意売却の場合は債権者との交渉次第で、最高 30 万円の引越費用を受領できる可能性があります。これは競売に比べて任意売却のメリットになります。
任意売却と競売の違いについては別のページで紹介しておりますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
▶任意売却と競売との比較
任意売却でも引越し代が出ないケースもある
前述の通り、任意売却の場合も債権者との交渉次第になりますので、必ず引っ越し代が出る、というわけではありません。業者によっては、「必ず 100 万円貰えます」「引越し代を保証します」などとうたっている業者があるそうですが、金額も100 万円などの高額な金額が認められるものではないため、悪徳業者の甘い誘い文句であることが重々考えられます。住宅支援金融機構のホームページにも以下のような記載があり、あくまで、お渡しできる場合という記載となっています。必ず貰える費用でない、ということはご注意・ ご理解ください。
任意売却パンフレットに定める手続にご協力いただける場合、お客さまの状況により売却代金から転居費用の一部を控除してお渡しできる場合があり、また、お客さまの残債務の状況等により延滞損害金減額のご相談に応じられる場合があります。
その他、任意売却でよくあるトラブルについては別のページで掲載していますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。▶任意売却でよくあるトラブル
引越し代を払って貰うために
引越し代を支払って貰うためには、債権者と交渉に当たる者の交渉力によるところが大きいです。つまり、任意売却の経験が重要になってきますので、任意売却の経験が浅い不動産会社に頼めば失敗する可能性は高くなるといえます。
経験豊富な専門機関などに依頼することが、引越し代を支払って貰うために重要なポイントになります。
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